竹を一節または二節に輪切りにし、窓をあけた花入。利休作の一重切『園城寺』が名高い。どこにでもある竹を、切り方と見立ての眼で名品に変える。素材でなく眼に価値を移す、侘びの思想の結晶。[通]
竹はどこにでも生えている。値も付かない。その竹を輪切りにして窓を開けただけのものが、唐物の名物と並んで床に掛かる——竹花入は、素材の値段ではなく、選び取る眼のほうに価値を移した道具である。しかもその代表作は、割れていて、水が漏れる。欠点であるはずのものが、そのまま銘になり、名物になった。その理屈が最もはっきり残っているのが、天正十八年の三本である。
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「はじまりの茶の湯学」利休レポート(竹花入「園城寺」)