作事奉行を務めた大名茶人。利休の侘びに王朝の雅を重ね、明るく端正な綺麗さびをひらいた。建築・作庭・茶を一続きの美として構想し、多くの名物に古歌から銘を与えた。引き算の上に、王朝美という別の価値を掛け合わせた人。[通]
利休のわび、織部の破調に続く三人目として語られる人である。ただし遠州が向かったのは、師の織部が開いた歪みの先ではなかった。整った形、高い気品——後年これは「綺麗さび」と呼ばれる。その根にあるのは復古であり、しかも戻ろうとした先は利休ではなく、王朝である。道具に古歌の銘を与え、茶席を明るくし、露地を廻遊式の庭に広げた。武功ではなく普請で上がった、泰平の世の茶人だった。
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「はじまりの茶の湯学」小堀遠州 学術レポート/茶道四祖伝書 講義資料