茶の湯スフィア 索引茶花 / 桔梗

桔梗

ききょう / 秋

秋の七草の一。星形の青紫の花が凛と咲く。万葉の『朝顔』は桔梗を指すとの説が有力。武家の家紋にも好まれた。清楚な姿が茶花に最も適う花の一つ。[通]

分類
キキョウ科の多年草、一属一種。草丈一メートルほど。葉は無柄で広披針形、表は緑、裏は帯白色
夏から秋、茎の先に五裂の青紫または白の花をつける
茶の湯での位置
夏から秋にかけて、かなり長い時期にわたって使える重宝な花
古名
からくは(唐桑)/からととき/きちかう/ありひぶき(ありのひぶき)/おかととき ── 平安前期の百年ほどのあいだに五つの名で呼ばれた
文献初出
『出雲風土記』。ただし漢名「桔梗」で記される。和名の初出は『新撰字鏡』(寛平四年・八九二)
薬用。韓国語でトラジ。韓国では観賞用でなく根を採るために畑で栽培される
深く知る ── はじめに

桔梗は、日本では秋の七草の一つとして、もっぱら花を見る草である。ところが同じ草が、隣の国では畑で栽培される野菜であり、中国の本草書では第一に薬草である。しかも日本国内でも、この草は平安前期の百年ほどのあいだに五つも名を変え、最後には和名がすたれて漢名に戻った。一つの草に、これほど扱いの割れた例は珍しい。

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つながる項目
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出典

伊藤敏子ほか『新版 茶花大事典』淡交社/「はじまりの茶の湯学」茶花一覧資料

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監修・武井宗道。通説と、史料から確かめられることを分けて記しています。