秋の七草の一。星形の青紫の花が凛と咲く。万葉の『朝顔』は桔梗を指すとの説が有力。武家の家紋にも好まれた。清楚な姿が茶花に最も適う花の一つ。[通]
桔梗は、日本では秋の七草の一つとして、もっぱら花を見る草である。ところが同じ草が、隣の国では畑で栽培される野菜であり、中国の本草書では第一に薬草である。しかも日本国内でも、この草は平安前期の百年ほどのあいだに五つも名を変え、最後には和名がすたれて漢名に戻った。一つの草に、これほど扱いの割れた例は珍しい。
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伊藤敏子ほか『新版 茶花大事典』淡交社/「はじまりの茶の湯学」茶花一覧資料