茶の湯スフィア 索引茶花 / 茶の花

茶の花

ちゃのはな / 冬

初冬、茶の木が白い小花を下向きに開く。椿の近縁。茶を生む木の花を茶席に生けることには、源を尊ぶ趣がある。ひそやかな白が炉の季にふさわしい。[通]

分類
ツバキ科の常緑低木。椿の仲間
花期
秋も深まる頃。白い小さな花を幾つもつける
異名
聖陽花(語源は定かでない)/茗
原産
『茶経』に「南方の嘉木なり」。アッサムやチベットが原産地とされる
『茶経』の描写
「葉は梔子のごとく、花は白薔薇のごとく」
字の由来
「茶」は最初から作られた字ではない。「荼」の一画を略して作られた
日本の飲茶の初見
弘仁六年(八一五)
深く知る ── はじめに

茶の木の花である。飲むための葉ばかりが語られるが、秋の深まる頃、艶のある緑の葉のあいだに白い小さな花をいくつもつける。椿の仲間らしく、なんともいえない品がある。この花を辿ると、「茶」という字がどこから来たのか、そしていつ日本に来たのかという問題に行き当たる。正倉院文書に見える「荼」の字をもって、奈良時代にすでに茶があったとする見方があるが、その根拠は揺らいでいる。

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つながる項目
椿 茶の花 季節の茶花 初嵐椿 山茶花 烏瓜
出典

伊藤敏子ほか『新版 茶花大事典』淡交社/「はじまりの茶の湯学」茶花一覧資料

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監修・武井宗道。通説と、史料から確かめられることを分けて記しています。