将軍家に仕え、唐物の管理・鑑定・座敷飾りを司った専門家。能阿弥・芸阿弥・相阿弥の三代が、美術品の格付け(『君台観左右帳記』)と飾りの作法を体系化した。日本人の美の物差しを制定した立法者ともいえる。なお能阿弥は珠光に唐物の目利きを伝えたとされる。[通]
将軍のそばで機嫌を取る者たち、という描かれ方をされることがあるが、実像はまったく違う。彼らは将軍家の膨大な美術品を管理し、真贋を見極め、儀式に合わせて飾りつけた専門職である。現代でいえば、美術館の主任学芸員であり、鑑定士であり、アートディレクターにあたる。そして『君台観左右帳記』によって、何が上等で何がそうでないかを決めた。私たちが床の間に花を飾り、古い茶碗に「景色」を見る——その物差しは、五百年前に彼らが作ったものである。
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「はじまりの茶の湯学」足利義政と同朋衆 講義資料