茶の湯スフィア 索引人物 / 同朋衆

同朋衆

どうぼうしゅう / 制定した人

将軍家に仕え、唐物の管理・鑑定・座敷飾りを司った専門家。能阿弥・芸阿弥・相阿弥の三代が、美術品の格付け(『君台観左右帳記』)と飾りの作法を体系化した。日本人の美の物差しを制定した立法者ともいえる。なお能阿弥は珠光に唐物の目利きを伝えたとされる。[通]

何者か
室町将軍家に仕えた、美術と芸能の専門家集団。単なる側近でも芸能者でもない
剃髪し法衣をまとい「〜阿弥」と名乗る。時宗に由来する形
身分
武士でも商人でも僧でもない。身分制度の枠の外にいる「遁世者」
三阿弥
能阿弥(真能)─ 芸阿弥 ─ 相阿弥の親子三代。約半世紀にわたり将軍家の美を差配した
仕事
将軍家の唐物コレクションの管理・修復・鑑定、そして座敷に飾ること
残した書
『君台観左右帳記』(美術品の格付けと座敷飾りの規範)/『御飾記』(相阿弥)
役割の終わり
応仁の乱後、美の決定権が堺の町衆へ移るとともに、表舞台から消えた
深く知る ── はじめに

将軍のそばで機嫌を取る者たち、という描かれ方をされることがあるが、実像はまったく違う。彼らは将軍家の膨大な美術品を管理し、真贋を見極め、儀式に合わせて飾りつけた専門職である。現代でいえば、美術館の主任学芸員であり、鑑定士であり、アートディレクターにあたる。そして『君台観左右帳記』によって、何が上等で何がそうでないかを決めた。私たちが床の間に花を飾り、古い茶碗に「景色」を見る——その物差しは、五百年前に彼らが作ったものである。

……

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つながる項目
足利義政 東山御物 村田珠光 書院の茶 能阿弥 篠道耳 十四屋宗悟
出典

「はじまりの茶の湯学」足利義政と同朋衆 講義資料

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監修・武井宗道。通説と、史料から確かめられることを分けて記しています。