足利将軍家が蒐集した唐物の名品群。同朋衆が『君台観左右帳記』で格付けし、座敷飾りの中心に据えた。日明貿易を支配する将軍家の文化的権威の象徴。義政以降の将軍権力衰退とともに流出し、後に信長・秀吉・徳川へ渡り、名物の系譜の源流となった。[通]
東山御物とは、足利将軍家の唐物コレクションの名である。だがこれを単なる名品リストと見ると、その働きを見落とす。『君台観左右帳記』という一冊の書が、唐物に序列を与え、その序列によって将軍家の所蔵品を自動的に最上位へ据えた。物を集めることと、価値の物差しを作ることが、同じ手で行われている。名物という制度は、ここから始まった。
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「はじまりの茶の湯学」足利義政と同朋衆 講義資料