茶の湯スフィア 索引道具 / 青磁茶碗

青磁茶碗

せいじ ぢゃわん / 茶碗

唐物の茶碗を代表する、青緑の磁器。灰の釉が窯の中で変化して青く発色する。宋の龍泉窯などで優品が焼かれ、日本へ渡った。茶人はこれを砧・天龍寺・七官などの手に見分けた。鎹で繕った馬蝗絆が名碗として伝わる。釉の色が茶の緑に近いため、天目ほど広くは用いられなかったが、書院の茶で重んじられた。同安窯系の黄味を帯びたものは珠光青磁と呼ばれ、侘びの器とされた。[確:青磁茶碗・馬蝗絆]

分類
唐物茶碗。灰の釉が窯のなかで変化して青く発色する磁器
産地
浙江省 龍泉窯/福建省 同安窯
砧・天龍寺・七官——茶人はこの三手に見分けた
名碗
馬蝗絆(ばこうはん)。青磁輪花茶碗。重要文化財。南宋時代・十三世紀、龍泉窯。東京国立博物館
寸法
高六・七センチ、口径一五・四センチ、底径四・六センチ、重二九〇グラム(文化遺産オンライン)
典拠
伊藤東涯『馬蝗絆茶甌記』(享保十二年・一七二七)
深く知る ── はじめに

青磁は美しい。にもかかわらず、天目ほど広くは使われなかった。そして最も名高い青磁茶碗は、割れて、鎹で留められた碗である。しかもその碗が背負ってきた華麗な伝来——平重盛、足利義政——は、いま研究者によって疑われている。青磁茶碗をめぐる話は、美しさが評価に直結しないこと、そして伝来が後から作られうることの、二つの見本になっている。

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つながる項目
村田珠光 天目茶碗 井戸茶碗 東山御物 茶碗 青磁
出典

淡交社編『茶碗』/茶碗物語資料

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監修・武井宗道。通説と、史料から確かめられることを分けて記しています。