朝顔と対をなし、昼に淡紅の花を開く野の蔓草。栽培されず、野にひそやかに咲く。朝顔・夕顔・夜顔と咲く時刻で名を分かつ一群の一。野趣を茶に運ぶ。[通]
昼顔は、今日ほとんど雑草として扱われている。だがこの花には、二重に名を取り違えられた歴史がある。もともと「あさがお」と呼ばれていたのに渡来種にその名を奪われ、代わりに与えられた「昼顔」の名すら、実態に合っていない。この花は昼から咲くのではなく、朝から咲いている。名を失った花の来歴を辿ると、『万葉集』の秋の七種にまで届く。
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伊藤敏子ほか『新版 茶花大事典』淡交社/「はじまりの茶の湯学」茶花一覧資料