茶の湯スフィア 索引茶花 / 昼顔

昼顔

ひるがお / 夏

朝顔と対をなし、昼に淡紅の花を開く野の蔓草。栽培されず、野にひそやかに咲く。朝顔・夕顔・夜顔と咲く時刻で名を分かつ一群の一。野趣を茶に運ぶ。[通]

分類
ヒルガオ科の蔓性多年草。日本全土に自生し、野原や道ばたに生える
花期
六月から八月。朝顔に似たやや小形で淡紅色の花を、早朝に開いて夕方に萎ませる
繁殖
普通は実を結ばない。強い「筋」のような根で増える多年草
漢名・異名
旋花/筋根花/金沸/美草/當旋/鼓子花/はやひとくさ/かま/雨降り花
食用
花も葉も蔓も根も、すべて食べられる。とくに根は凶作の年の大事な食物であった
論点
『万葉集』秋の七種の「朝貌」をこの花とする説(狩谷棭斎『箋注倭名類聚抄』)
深く知る ── はじめに

昼顔は、今日ほとんど雑草として扱われている。だがこの花には、二重に名を取り違えられた歴史がある。もともと「あさがお」と呼ばれていたのに渡来種にその名を奪われ、代わりに与えられた「昼顔」の名すら、実態に合っていない。この花は昼から咲くのではなく、朝から咲いている。名を失った花の来歴を辿ると、『万葉集』の秋の七種にまで届く。

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つながる項目
朝顔 季節の茶花 木槿 鷺草 瓢箪
出典

伊藤敏子ほか『新版 茶花大事典』淡交社/「はじまりの茶の湯学」茶花一覧資料

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監修・武井宗道。通説と、史料から確かめられることを分けて記しています。