茶の湯スフィア 索引道具 / 竹茶杓 泪

竹茶杓 泪

なみだ / 茶杓

利休が削った茶杓の一つとされ、織部が窓をあけた筒に納めて拝んだと伝わる。一片の竹に、作り手の生と死の物語が宿る。茶杓が最も人格的な道具であることの象徴。[通]

千利休
泪(なみだ)
古田織部の追筒。真塗で、中央に窓が開けてある
造形
一本樋、蟻腰 ── 典型的な利休の作。数ある利休の茶杓のなかでも、まれに見る端正な作
内箱
溜塗「泪茶杓古田織部所持」
外箱
桐「名物千利休作御茶杓銘泪」
伝来
尾州徳川家
名物
深く知る ── はじめに

利休が自刃にあたって残した茶杓である。古田織部と細川三斎の二人に、それぞれ茶杓が渡った。織部はこれを師の位牌として朝夕に礼拝したと伝わる。竹を削っただけの、長さ二十センチにも満たない道具が、一人の人間の代わりになった。それを可能にしているのが、織部が誂えたという窓の開いた筒である。

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つながる項目
茶杓 千利休 古田織部 慶主座
出典

池田瓢阿『茶杓』/茶杓について資料

球体でひらく ──▸ /  道具の項目一覧 /  はじまりの茶の湯学
監修・武井宗道。通説と、史料から確かめられることを分けて記しています。