利休が削った茶杓の一つとされ、織部が窓をあけた筒に納めて拝んだと伝わる。一片の竹に、作り手の生と死の物語が宿る。茶杓が最も人格的な道具であることの象徴。[通]
利休が自刃にあたって残した茶杓である。古田織部と細川三斎の二人に、それぞれ茶杓が渡った。織部はこれを師の位牌として朝夕に礼拝したと伝わる。竹を削っただけの、長さ二十センチにも満たない道具が、一人の人間の代わりになった。それを可能にしているのが、織部が誂えたという窓の開いた筒である。
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池田瓢阿『茶杓』/茶杓について資料